初めましてろみと申します。
このブログに立ち寄っていただきありがとうございます。
ここでは主に潰瘍性大腸炎でも楽しめる料理レシピ・自分が経験した入院生活での記録を紹介していきたいと思ってます。

旅行先での食べ歩き・ジャンクフードが大好きなわたしが、ある日突然潰瘍性大腸炎という特別疾患と診断された。
いつ良くなるか悪くなるかもわからないこの病気と向き合うため、サイトを立ち上げました。

 

潰瘍性大腸炎ってどんな病気?

大腸の粘膜に慢性の炎症または潰瘍やびらん(ただれ)ができる原因不明の病気です。
英語ではUlcerative Colitis(UC)と呼ばれます。
主な症状は、血便・粘血便・下痢、腹痛などです。
炎症は多くの場合直腸から始まり、大腸全体にまで広がることもあります。
また長期にわたり良くなったり、悪くなったりを繰り返します。

直腸炎型21.7%
左側大腸炎型37.4%
全大腸炎型37.9%
その他3%

厚生労働省特定疾患 難治性炎症性腸管障害調査研究班 プロジェクト研究2006年度報告書より

病気の原因

潰瘍性大腸炎の潰瘍をおこしている大腸粘膜では、多くの白血球(顆粒球やリンパ球)が集まり、炎症が持続しています。
すなわち、免疫システム(外敵から体を守る白血球からなる防御システム)が異常に働き、自分自身の腸管粘膜を外敵と認識し、攻撃して破壊するという状態が続いています。
このような免疫システムの異常がどのようにして起こるかは不明です。
現在のところ、細菌やウイルスにより引き起こされる感染説、欧米の白人に患者さんが多く、ファーストフードや乳製品・肉類中心の欧米型食習慣に伴い増加することから、食事が関与しているという食事説、家族内に何人もの患者さんがいる家族があることから、遺伝的要因が関連することが考えられていますが、これらの要因が重なっておこっているものと考えられています。

発症年齢、患者数

男女ともに26~30歳に最も多いよ。

初発時の年齢は15歳~35歳までが多く、発病率に男女差はありません。
しかしながら小児や50歳以上の方にも発症することがあります。

患者数は年々増加傾向です。

潰瘍性大腸炎の患者数を厚生労働省特定疾患医療受給者証交付件数でみると、平成23年度で133.543人でした。
最近は、毎年約5,000人ずつ発症しており年々患者数が増加しています。
世界的にみると欧米諸国を中心に患者数が多く、北米やアメリカの白人、ユダヤ人に特に多いといわれています。

 

どんな症状があらわれるの?

持続性または反復性の粘血便、血便が主で、下痢・腹痛・発熱・体重減少・嘔気・嘔吐・貧血などを伴います。
症状が強い活動期と、症状がほとんどない寛解期があります。
長い期間の経過には、症状の移りかわりのタイプから下表のように区別されます。

[臨床経過による分類]

 1)再燃寛解型  悪くなったり(再燃)、良くなったり(寛解)を繰り返します。
 2)慢性持続型  寛解期がほとんどみられません。
 3)急性劇症型  発症から急激に症状が悪化します。
 4)初回発作型  将来再燃寛解型になる可能性もあります。
これらの病型のうち、再燃寛解型が最も多くなっています。

 [重症度の分類]
臨床症状をもとに分類され、下記のようになっています。

  重症 中等症 軽症
1)排便回数  6回以上    4回以上
2)顕血便  (+++)    (+)~(-)
3)発熱  37.5℃以上  重症と軽症との中間  (-)
4)頻脈  90/分以上    (-)
5)貧血  Hb10g/dL以下    (-)
6)赤沈  30mm/h以上    正常

注) 重症とは1)および2)のほかに全身症状である。3)または4)のいずれかを満たし、かつ6項目のうち4項目を満たすもの。軽症は6項目全てを満たすもの。

<劇症>
重症の中でも特に症状が激しく重篤なものを劇症とし、発症の経過により急性劇症型と再燃劇症型に分けます。
劇症の診断基準は以下の5項目全てを満たすものとなっています。

1)重症基準を満たしている。
2)15回以上/日以上の血性下痢が続いている。
3)38℃以上の持続する高熱がある。
4)10,000/㎜³以上の白血球増多がある。
5)強い腹痛がある。

検査の種類

潰瘍性大腸炎の診断には、問診や一般的血液検査に加え、X腺検査、内視鏡検査などがあります。

[問診]

病院 患者

問診では、便の性状・排便回数・腹部の症状について重点的に尋ねます。
また海外渡航歴や、薬物治療歴なども確認します。

特に発症期には、これらの治療に対して重要なポイントになりますので、思い当たることは十分に伝えるようにしましょう。
また、腹痛や排便は自分で確認でき自分の状態を知る大変重要な事項となるので、日ごろから下血などの排便状態や回数を観察し、記録しておくように心がけましょう。

[血液検査]

病院 患者
<方法>炎症の指標として、血沈・CRP・a₂グロブリン・栄養状態のモニターとして血清総タンパク、アルビミン、ヘモグロビンを測定します。 <目的>全身の炎症の程度と栄養状態を知るために行います。

[便潜血検査]

病院 患者

<目的>見た目に正常な茶褐色の便でも少量の血液が混ざることがあるので、どれくらいの血液が便に混ざっているかを調べるために行います。
<方法>ヒト赤血球に対する抗原抗体反応を利用した免疫学的方法を用います。

 <目的>便に血液が混じってないかを調べるために行います。
<持ってくるもの>
検便
<注意点>
出来るだけ当日の便をお持ちください。前日の夜とれたものは、レ冷蔵庫に入れておく。
病院で検査も可能。

[注腸X腺検査]

 病院
<目的>病変の部位、分布、炎症の状態などを知るために行います。
<方法>バリウムと空気を肛門より注入して大腸のX腺撮影を行います。
 患者

 <検査前日の一例(医療機関により異なります)>
朝:注腸食朝食と水分(紅茶・かすの無いジュース・番茶・スポーツ飲料)を十分にとる
昼:注腸食昼食と水分
  注腸食間食と大きい下剤(クエン酸マグネシウム)を1本飲む
夕:注腸食夕食と水分さらに小さい下剤(ピコスルファートナトリウム)を1本
  ジュースやお茶に溶かして飲む

<検査当日の一例>
午前中:朝食は抜いてコップ2~3杯の砂糖湯(砂糖大さじ2杯、塩耳かき1杯)を飲む

<注意点>
牛乳、コーヒー、アルコール、炭酸飲料は禁止です。(水は直前でも可)

 [大腸内視鏡検査]

病院 患者
<目的>大腸の病変を観察するために行います。
<方法>肛門より内視鏡を腸内に挿入して観察します。
<注意点>患者さんの緊張をほぐし、安心して検査を受けられる環境を作ります。
下剤をかける時の患者さんへの注意も忘れずに(トイレが頻繁になる等)
抗凝固剤、鉄剤、抗アレルギー剤など服用の有無を確認し、服用の中止を指示。
<検査前日の一例(医療機関により異なります)>
食事:朝、昼、夕は普通に。ただし消化の悪い食品(種のあるもの、キノコ、海草、ネギ、ニラ、こんにゃく、豆など)は避けてください。
飲み薬:21:00頃 下剤
<検査当日の一例>
食事:朝、昼は絶食(水または色の付かない飲み物は飲んで良い)
飲み薬:6:00頃 腸管洗浄液を1時間かけて飲む(冷やすと飲みやすい)
<注意点>
検査後の自転車や車の運転は控える。(麻酔の有無による)

私が受けた内視鏡検査模様を書いてる記事です。

内視鏡体験記

治療法1(薬物療法)

内科的治療:薬物療法
潰瘍性大腸炎の治療に使われる薬剤は、下記のような種類があります。

1)5-アミノサリチル酸製剤 活動期の炎症改善と寛解を維持するために使用
 サラゾスルファピリジン*、メサラジン*

2)副腎皮質ホルモン剤(ステロイド) 活動期の症状を改善するために使用
 プレドニン、ベタメタゾン坐剤、リン酸ベタメタゾンナトリウム注腸、ベタメタゾン

3)免疫調整剤
1.活動期を安定させるために使用
 タクロリムス、シクロスポリン(保険適用外)
2.ステロイド依存例の寛解維持のために使用
 アザチオプリン、メルカプトプリン(保険適用外)

4)生物学的製剤 活動期の症状改善と寛解を維持するために使用
 インフリキシマブ

症状により、下記のような薬剤が使用されます。

  メサラジン又は
サラゾスルファピリジン
経口
サラゾスルファピリジン
坐剤
メサラジン
注腸
ステロイド

    
      坐剤 経口 静注** 動注***
軽症      
中等症    
重症  
劇症          

 * サラゾスルファピリジン(サラゾビリン)、メサラジン(ペンタサ、アサコール)
**静注:静脈注射(パルス療法を含む)
***動注:動脈注射

治療法2(薬物療法以外の治療法)

内科的治療:薬物療法以外の治療法
 白血球除去法療法:下記の方法があります。

1)ビーズによる顆粒球吸着療法 (2000年4月保険適用)
2)フィルターによる方法 (2001年10月保険適用)

顆粒球吸着療法とは?
顆粒球吸着療法は、血液を一旦体外に連続的に取り出し、白血球の中の特に炎症に関与している顆粒球を選択的に除去する医療機器(顆粒球吸着器)に通し、その後血液を体内に戻すものです。

潰瘍性大腸炎に対する顆粒球吸着療法の概要
治療時間:60分
治療回数:一連の治療につき10回まで(劇症の方は11回まで) 保険適用
対  象:重症、劇症、難治性の活動期潰瘍性大腸炎
医療費に:
特定医療費の登録をされている方は
ついて  顆粒球吸着療法を受けることによる追加自己負担は発生しません。

顆粒球吸着療法の効果と副作用について
潰瘍性大腸炎に対する顆粒球吸着療法の5週間の治療を行った臨床試験時の成績では、下痢や血便、発熱などの症状、また内視鏡的にも改善される結果となった。
副作用は頭痛、嘔気、めまい等、体外循環特有の症状が8.5%の患者に見られたが、いずれも一過性で軽度。

治療法3(外科的治療)

外科的治療:大腸切除術
内科的治療では寛解に導入することが困難な場合には、炎症の起きている大腸を摘出することが行われます。
手術により大腸は失われますが、薬物やさらなる入院は不要となる場合がほとんどです。
大腸を失うことによる機能障害もほとんどありません。
手術には重症や劇症でステロイド治療の効果が認められない時、大出血、中毒性巨大結腸症や大腸穿孔などの重篤な合併症の起きた時などに、緊急に行う緊急手術と、難治性でQQL(Quality of Life)が著しく損なわれている場合や、ステロイドによる副作用がひどい方、重篤ではないが合併症を起こしている方などに行う待機手術があります。

緊急手術では救命することが主な目的であり、取り敢えず大腸のかなりの部分を摘出し、小腸(回腸)に人工肛門を作る(結腸全摘・回腸人工肛門造設術)のが一般的な方法です。
待機手術では大腸の殆どの部分を切除し、回腸の末端を折り曲げて便を一旦貯める袋(パウチ)を作り、少し残した直腸と縫い合わせ人工肛門は作らない(回腸のう肛門吻合術)方法と、一時的に人工肛門を作る方法があります。
緊急手術で一時的に人工肛門となった方もパウチと肛門をつなぐ二期手術を行うことで肛門の機能を復活させることができます。

潰瘍性大腸炎の手術適応

1)頻回又は長期の入院
2)プレドニンの投与
 ①総投与量10,000mg以上
 ②300mg/月以上
 ③重症のステロイド副作用
  ・骨障害    ・成長障害
  ・糖尿病    ・精神障害
  ・大腿骨頭壊死 ・ステロイドミオパチー
3)重症の腸管外合併症
  ・成長障害   ・壊疽性膿皮症

 

医療費について

潰瘍性大腸炎は特定疾患に指定されています。
このため、特定疾患医療受給者証の交付を受けていれば、薬物療法や顆粒球吸着療法などの治療を受けても公費による補助が出ます。

自己負担限度額
階層区分 対象者別の一部自己負担の月限度額
入院 外来時 生計中心者が
患者本人の場合
A 生計中心者の市町村民税が非課税の場合 0円 0円 0円
B 生計中心者の前年の所得税が非課税の場合 4,500円 2,250円 対象者が生計中心者であるときは、左欄により算出した額の1/2に該当する額をもって自己負担限度額とする。
C 生計中心者の前年の所得税課税年額が
5,000円以下の場合
6,900円 3,450円
D 生計中心者の前年の所得税課税年額が
5,001円以上15,000以下の場合
8,500円 4,250円
E 生計中心者の前年の所得税課税年額が
15,001円以上40,000円以下の場合
11,000円 5,500円
F 生計中心者の前年の所得税課税年額が
40,001円以上70,000以下の場合
18,700円 9,350円
G 生計中心者の前年の所得税課税年額が
70,001円以上の場合
23,100円 11,550円

また、2003年10月より『軽快者』基準*という制度が設けられました。
認定を受けた方は『特定疾患医療受給者証』にかわって『特定疾患登録者証』が交付され、治療費は一般の人と同様の3割負担となりますが、症状が悪化して疾患特異的治療が必要となった場合には、医師がそう判断を下した日まで遡って治療費を公費負担の対象にもどすことになっています。

*『軽快者』基準という制度は、以下の3つの条件を1年以上満たした方に適応されます。
 ①疾患特異的治療が必要ない
 ②臨床所見が認定基準を満たさず、著しい制限を受けることなく就労などを含む日常生活を営むことが可能である
 ③治療を要する臓器合併症などがない

<特定疾患医療受給者証の申請の流れ>

 診 断 書  

 申 請  

 審 査  

 承 認・受 給 者 証 交 付 

*審査には1~2ヵ月かかります。
*医療費補助の開始時期は各都道府県で異なりますので、保健所で確認してください。
申請手続きは、最寄りの保健所で行います。

申請に必要なもの
1)診断書:
自治体(都道府県)により、所定用紙の場合があります。
2)印鑑
3)健康保険証
4)申請書:
保健所にあります。
5)住民票:
自治体により必要なところがあるので確認してください。

*自治体(都道府県)により異なる場合があるので、詳しくは最寄りの保健所にご確認ください。
*受給者証には有効期限があり継続する場合は、最寄りの保健所にお問い合わせください。

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Posted by romi